ムードのあるTシャツ

2022年7月13日 2022年7月19日

sainen_osk

夏ですね　
早足だった梅雨明け、例年以上の猛暑、そして戻り梅雨。
なかなか難儀な季節になりそうで。
皆さん熱中症なってませんか？
俺はたまに頭が痛いです。
　
　

暑さの予感に頭を抱えはじめた五月くらいに
坂本慎太郎が新譜出すらしいよって噂を聞いたもんで
持っとるアルバム聴き直したり
坂本慎太郎のインタビュー読んだりしとったんだけど
「ムード」って言葉がすげー出てくるんだよね。
　
　
険悪なムード、お祭りムード、ムードにもいろいろあるけど
ムードのある古着ってどんなんだろ？ってふと考える。
　
過去の物を再評価しとるんだで
懐旧的情緒と哀愁の浪漫を感じられる古着かな
　
じゃあもう一つ夏に心を寄せて　
ムードのある古着のＴシャツってどんなの？
　
　
って事を考えながら集めたTシャツの紹介です。
今年の自分にとっては
経年劣化による意味の消失と変容が
古着Ｔシャツにおけるムードの最重要事項でした。

　
BGMはこちらをどうぞ。

新譜最高でした

Sai Nen Vintage

1990's "ACTION TEE" tiedye tanktop

太鼓を囲む二人
陰になって、いまにも消えてしまいそう。
タイダイの色彩効果も相まって、太鼓の音が脳に直接響いてくるような
「叫び」に近いニュアンスのグラフィックに。
　
　
　
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2000's "GILDAN" tiedye tee

消えていって、読めなくなった文字
まるで遠い国の歴史とか、幼い頃の思い出みたい
　
　
　

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1990's "Fruit of the loom / Made in Canada" tee

カナダ製のフルーツボディ
剥がれ落ちていく花と鳥
淡い桃色　幻想の楽園
　
　
　

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2000's "PORT AND COMPANY" tee

火の玉に添えられた見知らぬ誰かのサイン。癖がすごい筆記体。
ラフな筆致は多分夏のせい。
背面の”CAFE”がクラシカルでクール。
　
　
　

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1980～90's "SOF TEE" JAZZERCISE tee

5色刷りで表現された80'sポップアート
シルエットは90'sなズドンとゆったり系
ノスタルジーを感じるプリントの剥げが魅力的

日本でも有名なダンスエクササイズの”ジャザサイズ”
まだレオタード着てた時代のＴシャツです

キョーレツ！　80年代ニューウェーブＴシャツという解釈もできますね

1990's "Fruit of the loom" gator & soccer tee

プリントの色使いと構成エグい
カレッジ/スポーツ系Ｔシャツの中でもずば抜けてかっこいい。
ボディは98コットン/2ポリのUS製フルーツタグ
プリントも生地も良い具合にくたびれてる
正に「古着Ｔシャツのムード」の王道じゃないでしょうか
　
　
　

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1990's "BVD" drawing tee

子どもが色鉛筆で描いたであろう風景画
キャンプなのに自然や生き物に囲まれている様子が全く無い不穏なムード
1999年、世紀末を示す年号も不気味さに拍車をかけています
極めつけはほぼ肌着のBVDにこの作品を転写プリントしたこと。
親かツアーリストか誰が作ったか知らんけどやっつけすぎるでしょ
ともあれ結果として、凄まじいムードTシャツになっています。
　
　
　

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最後は個人的スペシャルピースを。

2000's "DELTA for Youth" Jesus = Love tee

元々は黒部分だけのシンプルなサーフカルチャーＴシャツ
その上から無数の落書き
　
こういう野蛮で純粋なTシャツを探してました。
　
"Mark is the best" の文字から読み取るに、 Mark少年による作品でしょうか？
幼い時分に既に"Jesus=Love"であることに気付いているのは
非常に聡明な子どもであったか、生まれながらの旅人、ナチュラルボーンヒッピーだったのか。
　
どこかのだれかの記録に浪漫を感じます
　
かつてはサーフTシャツ
真っ当に見ればジャンクTシャツ
視点をを変えればアートTシャツ
深く読み取れば宗教Tシャツ
　
なんにせよムードTシャツ。
　
　
　